僕が嫌う「○○だから」という決めつけ
僕は、誰かを「○○だから」と決めつけることが嫌いだ。
女だから、嫁だから、親が離婚しているから――そんなレッテルを貼り、その人の本当の性格や生き方を見ようともしない。固定観念という名の鎖で縛り、自由を奪うことが、心底嫌いだ。
「女なんだから、お酒はほどほどにしなさい」
「嫁なんだから、働いていても家事は全部こなすべきだ」
「親が離婚しているんだから、きっと真っ当な人じゃない」
――誰がそんなルールを決めた?何を見て、そんなふうに断じる?
彼女が抱えていた見えない鎖
きっと君は、ずっとそんな鎖の中で生きてきたんだろう。
それは目には見えないけれど、確かに存在する重さ。
息苦しさを抱えながら、笑顔をつくり、周りに合わせ、何もないように振る舞ってきたんだ。
誰かにその鎖を外してほしいと、心の奥で何度も願ったはずだ。
せめて、その痛みをわかってくれる人が欲しかったはずだ。
だから僕を見つけた。
辛さも、苦しみも、誰にも言えなかった気持ちも、受け止めてほしかったんだよね。
固定観念を忘れられた夜
あの日の君は、いつもと違っていた。
「女だから」と我慢してきたお酒を、僕と一緒に遠慮なく飲んで、頬を赤く染めながら笑った。
その笑顔は、どこか子どもの頃に戻ったような無邪気さを帯びていて、見ているだけで胸が温かくなった。
やがて、ぽつりぽつりと、誰にも話せなかった本音を口にした。
長く抱えてきた孤独、やるせなさ、誰かに理解されたいという切実な想い。
そのときの君の瞳は、静かな湖のように揺れながらも、深い安心と解放に満ちていた。
無邪気な寝顔に見た「解放」
そして眠りについた君の寝顔は、驚くほど穏やかだった。
肩の力を抜き、眉間の皺も消えて、まるで何にも縛られていない子どものようで。
僕は、その瞬間の君を見られたことが、ただただ幸せだった。
「鎖をほどく」というのは、きっとこういうことなんだろう――そう感じた夜だった。