【夫婦の妊活の壁】セックスレスが生んだ「心の距離」と、子作りが進まない理由

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この記事で分かること

子どもを望んだ日から3ヶ月。僕たちはまだ前に進めていない

「そろそろ子どもを作ろう」
妻とそう話し合い、気持ちを共有したつもりでした。
けれど、そこから3ヶ月が経った今も、僕たちは一歩も前に進んでいません。

理由ははっきりしています。
長年続いてきた「夫婦の距離感」。
心と身体、両方の距離が開いてしまったことが、いざ妊活をしようとしたとき、大きな壁として立ちはだかっています。

夫婦の距離感が生まれた背景

思えば、僕と妻は「自然に触れ合える関係」ではありませんでした。
お付き合いしていた頃から、どこかで「誘いづらい雰囲気」がありました。
断られるたびに、傷つきたくない自分が一歩引く――
そんな小さな積み重ねが、結婚後も僕たちの間にあったのです。

結婚生活が始まってからは、忙しさや日常の慌ただしさに追われ、
触れ合いの時間はさらに減っていきました。
気づけば「なくても困らない日常」が当たり前になり、
僕たちは身体だけでなく、心の距離も少しずつ遠ざけていきました。

妊活を機に向き合った「どう始めていいか分からない問題」

子どもを持つという希望は、僕にとって決して小さなものではありません。
だからこそ、この状況を何とかしたいと強く思いました。
でも、いざ「始めよう」と思っても、どんなふうに気持ちを伝え、
どんな流れで距離を縮めればいいのか分からなくなっていたのです。

昔なら、ちょっとしたスキンシップや長めの会話がきっかけになったかもしれません。
でも、以前妻に「そういうことには抵抗がある」と言われた一言が、
今も僕の中に重く残っていて、その一歩を踏み出す勇気を奪いました。

「自然な流れで始める」
それがどんなに大事なことかを理解しているからこそ、
不自然さを感じさせてしまうような形で進めることができず、
僕は立ち止まったままになってしまいました。

「子どもを作るため」というプレッシャー

「妊活」は本来、前向きなことです。
でも、僕にとっては「子どもを作らなければならない」という義務感がプレッシャーとして重くのしかかっています。

妻と心が通い合っている感覚があれば違ったのかもしれません。
けれど、ここ数年の間に「夫婦として触れ合うこと」がほとんどなかったため、
再び自然な形で距離を縮めることが、こんなにも難しいとは思いませんでした。

どんな流れで距離を縮めればいいのか、
どんな会話が自然なのか――
考えれば考えるほど分からなくなり、
行動する勇気が削られていきます。

「話し合えばいい」という言葉の限界

「夫婦なんだから話し合えばいい」
そういう意見もあると思います。
僕も何度か試みました。
でも、妻はその話題を避けたがり、
僕の不安や心の引っかかりに向き合おうとはしませんでした。

「昔のことにこだわらないで」
妻からはそう言われますが、
僕の中ではそれが「今もなお僕の行動を止めている原因」だということを理解してもらえない。

相手に伝わらないまま話すこともできず、
僕はますます孤独感を深めていきました。

夫婦関係は悪くないのに「次の一歩」が踏み出せない

普段の生活は決して悪いわけではありません。
妻との会話はむしろ増え、以前より穏やかな時間が過ごせていると思います。

でも、それと「夫婦としての距離が縮まること」は別です。

「形だけ」で営みを持とうとしても、心が追いつきません。
事務的に物事を進めれば進めるほど、空虚さを感じ、
「これは自分が望んでいるものではない」と気づかされます。

そのたびに立ち止まってしまい、時間だけが過ぎていく。
この状態がもう3ヶ月も続いています。

妊活に必要なのは「心の準備」

この状況を変えるためには、まず「心の距離」を縮めなければならない――
今はそう思っています。

たとえば、これまで遠ざかっていたスキンシップを
ほんの少しずつ意識的に増やしてみること。
触れる時間や会話の時間を積み重ねること。

いきなり「妊活のための行為」として始めようとするから無理が出る。
そうではなく、まずは**「自然な触れ合いを取り戻すための時間」**を作ることが必要なのだと思います。

でもその一方で、こうした「準備」を妻にどう理解してもらえばいいのか、
何から話せばいいのか――
その答えはまだ見つかっていません。

妻に伝えたいこと

子どもを望む気持ちは本物です。
でも、僕にとっては「心がつながった上で一緒に迎えたい」という思いがあります。

自分自身、過去のわだかまりや引っかかりを整理しようと努力してきました。
それでも今もなお、あのときの言葉や態度が心に残り、
次の一歩を阻んでしまっています。

この壁を越えるために、僕は逃げずに向き合いたい。
その気持ちだけはきっと嘘ではありません。

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