1か月ぶりの再会で起きた出来事
今年に入って、約1か月ぶりに彼女と会いました。
久しぶりの時間を楽しみ、いつものように親しいひとときを過ごした後、二人の“溜まり場”でくつろいでいました。
そんなとき、彼女がふとこう言いました。
「わっさん、ワクメ使ってたよね？ちょっと見せて」
ワクメとは、以前僕が登録していた出会い系アプリのことです。
付き合ってからは新しい出会いを探すために使ってはいませんでしたが、日記を読んだり、少しのお小遣い稼ぎのためにアカウントだけは残していました。
このことは彼女にも事前に話してあり、プロフィールにも「付き合っているのは彼女だけ」と明記しています。
彼女が見たがった“ある人”の日記
彼女は最近スマホを機種変更しており、そのアプリを入れていませんでした。
今回、僕のスマホを借りてまで見たかったのは、ある特定の人物の日記。
その相手は、彼女が過去に関係を持っていた男性でした。
今は友人として、たまにやり取りをする程度だと言います。
彼女の言動からも、今は何もないことは伝わってきました。
過去を知りたくない気持ちと知りたい気持ち
しかし、話でしか知らなかった「彼」のプロフィールを目にした僕の心には、複雑な感情が芽生えました。
「彼と彼女は、どんな関係だったのだろう…」
知りたくないような、でも見てみたいような気持ち。
僕はつい、その男性の日記を遡って読み始めました。
もともと彼の日記を読んだ理由は、彼女との関係をもっと良くしたいと思っていたからです。
「彼女をもっと満足させたい」
そう願って、ヒントを探すつもりで文章だけを読むつもりでした。
予想外の発見と衝撃
ところが、目に飛び込んできたのは見覚えのある画像。
彼女の下着姿や、モザイク越しでも彼女と分かる写真が掲載されていました。
胸に重い衝撃が走りました。
今は僕だけが知っている表情が、過去とはいえネット上で不特定多数に見られていた事実。
「見るんじゃなかった」――その言葉が頭をよぎりました。
彼女の説明と謝罪
後日、彼女に確認すると、当時その写真を掲載することを了承していたとのこと。
彼女は何度も謝ってくれました。
過去の彼女は「愛されたい」という気持ちや、「自分の趣味や性格を受け止めてくれる人を求める衝動」から、その男性と関係を持ったのだと話してくれました。
理解しているつもりでしたが、その瞬間は気持ちの整理がつきませんでした。
それでも僕は、彼女の了承を得たうえで、まずは写真を削除してもらうことを決めました。
写真削除のお願いと彼の対応
アプリを通じて彼に「彼女の写真を削除してほしい」とお願いすると、すぐに快く応じてくれました。
「もう何の関係もないし、心配しないで」という言葉も添えてくれ、そのやり取りで少し安心しました。
“晒されている”という感覚は薄れ、完全ではないにせよ、彼女の過去も「ひとつの思い出」として受け止められるようになっていきました。
元の二人に戻るまで
僕がLINEでこの気持ちを彼女に伝えると、彼女は「軽率だった」と改めて反省し、「別れてもいい」とまで言いました。
しかし僕は、彼女の今の気持ちと僕への想いを信じたかったのです。
だからこう伝えました。
「おーわり♪ もう、いつもの二人に戻ろう♪」
その一言で、僕らはまた以前のような関係に戻ることができました。
正直、あの写真を見た瞬間は大きなショックを受けました。
でも同時に、彼が撮った彼女の美しさに、少しだけ嫉妬にも似た感情を抱いたのも事実です（笑）。