「コロナが奪った時間と距離感。彼女と僕、6年目の試練」

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■ コロナウイルスが奪った「当たり前」の日常

今年の始め、中国から広がった新型コロナウイルスは、瞬く間に世界中を巻き込み、日本でも緊急事態宣言が出されました。
それはまるで、今まで「当たり前」だった日常を一瞬にして変えてしまう出来事。

外出自粛、マスクの常用、距離を取る生活…。
これまで自由にできていたことが制限され、誰もが心のどこかで息苦しさを感じ始めていました。
僕も例外ではなく、この変化が「彼女との時間」に大きな影響を与えました。


■ 僕と彼女、それぞれの立場が抱える事情

僕は仕事柄、多くの人と接しなければならず、感染リスクが常につきまとう状況。
一方、彼女は医療従事者。どんなことがあっても感染してはならない立場。
その立場と責任を理解していたからこそ、お互いに「会うのは控えよう」という結論に至ったのです。


■ 最後に会えたのは1月…自粛の連鎖

最後に会えたのは今年の1月。
あの時は、まさかここまで長引くとは思っていませんでした。

2月は、彼女のスケジュール調整ミスで「また次回にしよう」となり、
3月、4月は「お互いのために」と自粛を決意。
気づけば、会わない時間がどんどん積み重なっていきました。

さらに、彼女の旦那さんの仕事スタイルが変わり、家で過ごす時間が増えたことで、
以前のように頻繁にLINEでやり取りすることも難しくなりました。
彼女の体調に少し変化があったこともあり、連絡頻度は週に数回程度にまで減少。
会えない寂しさに加え、連絡も減っていく日々が、胸に重くのしかかりました。


■ 会えない時間が増す不安と孤独

以前は、メッセージを送ればすぐに既読がついて、
まるで同じ時間を一緒に過ごしているような感覚だったのに、今はそれすら感じられない。

6年間の関係があれば、会話が減るのも自然なのかもしれない。
「まぁそんなものだ」と自分に言い聞かせながらも、
彼女の無邪気でケラケラ笑う声が恋しくてたまらない。
あの声を電話越しに聞けなくなったのも、コロナの影響のひとつ。

会えない時間が増すほど、「もしかしたら…」と不安な気持ちが膨らんでしまう。
耐えようとしても、気づけばスマホを何度も確認してしまう自分がいます。


■ 疑心暗鬼が生む心の迷路

たまに他の人の不倫ブログを読みます。
そこには、単純に「好き」「嫌い」という感情ではなく、
さまざまな事情や現実的な理由で別れていく人たちの姿が書かれていました。

「もし、彼女の心にも別れを決意させるような理由が生まれていたら…」
こんな思いが頭をよぎり、疑心暗鬼になってしまう。
彼女を信じたいのに、状況がそうさせてくれない。

連絡頻度が減ったこと、会えないこと、彼女の生活が変わってしまったこと。
その全てが、不安の材料に見えてしまう自分がいます。


■ 取り戻したい彼女との「安心できる時間」

今、一番望むことはただひとつ。
コロナが落ち着き、また月に1度でいいから彼女に会える日常が戻ること。

逢瀬の中で、少しお酒を飲みながらお互いの近況を話したり、
くだらないことで笑い合ったり、
何も言わずに彼女をギュッと抱きしめた時に感じる、
あの優しい香りに包まれて安心したい。

どんなに不安でも、どんなに寂しくても、
今はじっと耐えるしかない。
「もう少しだけ頑張れば、きっとまたあの時間が戻ってくる」
そう信じて、この状況を乗り越えようと思っています。

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