「もう一人、子どもが欲しい」
そんな話題になったとき、僕の中に今も残る“ある感情”がよみがえりました。
僕にとって、セックスはただの欲望の発散ではなく、パートナーと心を通わせる大切な時間です。
でも、妻にとっては「子どもを作るためだけの行為」だと感じていた僕は、ある出来事を境に、妻との関係に深い傷を抱えてしまいました――。
セックスに対する僕の考え
僕にとってセックスは、「お互いが楽しむ愛情表現」であり、幸せな時間の象徴でした。
でも妻にとっては「子どもを作るための行為」でしかなく、僕の気持ちやタイミングとは関係なく、排卵日ベースで誘ってきて、終わればすぐ寝る。
その温度差に、僕の心は大きく傷ついてしまったのです。
あの時のことが、今でもトラウマとして残っています。
「もう妻とはそういうことはしたくない」と思うようになってしまいました。
僕が感じていた「妻=性欲がない人」という誤解
僕の中で、妻には性欲がないと思い込んでいました。
- 「別にセックスなくてもいい」と言っていた
- 僕の清潔感が足りず、性的な対象になれなかった
- 誘われたこともなく、時間通りに寝起きし、やりたいことに集中している姿
そんな様子から、「この人は本当に性欲がないんだ」と思っていました。
そして妻が見せた“ある物”
ある日、妻がアダルトグッズ(ローター)を持っていることを知りました。
「まさか、あの妻が……」
正直、衝撃でした。
彼女いわく、「性欲はあるけど、恥ずかしくて言えなかった」と。
僕はずっと、性に淡白で真面目すぎると思っていた彼女が、実は欲求を抱えていた。
その事実に、**「ああ、この人も“普通の女性”なんだ」**と、少し安心する気持ちすらありました。
でも、それでも僕は…
ただ、そう聞かされても、僕の中で「また妻と関係を持ちたい」とは思えませんでした。
あの過去のトラウマがまだ癒えていないし、“性のすれ違い”によってできた心の壁は、簡単には壊せないのです。
まとめ
夫婦の間で「セックス」というテーマは、あまりにもデリケートで語られにくいものです。
でも、性欲の有無以上に、「お互いにどれだけ心を通わせてきたか」が大切なんだと、僕は思います。
僕たち夫婦には、言葉にしなかった誤解がたくさんありました。
でもそれは、**お互いを思いやっていなかったからではなく、“怖かったから”**かもしれません。
信頼が崩れるのは一瞬。でも、立て直すには時間がかかる。
今はまだ、妻と向き合う準備ができていない自分がいます。